双子☆Love
「だってさ、チューしていい?って聞いたら、寝言だけど、いいよって呟いたんだよ?同じ状況に佑樹がなったらどうする?」





……それはヤバい。寝言でもぐっとくる。





俺もするかもしれない。





「……はぁ。まぁ、俺も昨日梨香を抱き締めたし、それでおあいこってことで。」





「えっ!?」




びっくりした。今度は優介が驚いていた。




「何?抱き締めたってどういうこと?」





「焦んな。同意の上じゃなくて、お前と一緒で我慢できなくなっただけだから。」




俺がそう言うと、優介は少しだけ落ち着いた。




「……佑樹。これで隠し事はない?」





「あぁ。」




別に隠してたわけじゃないんだけど。




まぁ、形として隠してたのと同じになっちゃったから、仕方ないけど。





「そう。じゃあ、いいや。カラオケ大会、頑張ろうね。」




「あ、あぁ……」




優介は、一体何を考えて、俺を呼んだんだろう。




そのことばかりが気になった。
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