双子☆Love

朝食場所のレストランには、すでにみんなが集まりだしていた。




……あれ?結花と悠斗はいるけれど、梨香の姿が見当たらない。




「おい。」



「あのねぇ、あんたは私の食事を邪魔するのが好きなの?」




露骨に結花は不機嫌な表情を浮かべる。



「そんなんじゃねぇ。梨香のこと聞きたいんだよ。」



「いつもそれね。梨香ならもうすぐ来るんじゃない?っていうか、そんなに敏感になってどうすんの?」




悠斗は相変わらず、俺を恐れているような目で俺を見ている。




「……敏感にもなるだろ。」


「まぁ、そうかもしれないわね。昨日、愛してるまで言ったんだから。」




結花に言われて、顔が火照ったのが分かった。




「あら、佑樹の照れた顔。写真にしたら、いくらで売れるかしら。」




俺は、その言葉に悪寒を覚えながら、その場を立ち去った。
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