双子☆Love

「急な話だが、今週いっぱいで須藤が転校することになった。修学旅行前で、残念だが親御さんの都合なので仕方ない。」




翌日、私の転校は担任によって滞りなくみんなに伝えられた。




やっぱり、寂しいけど……


切り替えないと、永遠に会えなくなるわけじゃないし。




「梨香～。急すぎない？」



中学からずっと一緒の理紗。いつでも一緒だった。




「うん……。でも、永遠に会えなくなるわけじゃないし、またメールも電話もする。時々は遊びに行ったりもしようよ。」



「……私のこと、忘れないでね？」



「当たり前じゃん。」





やっぱり、私は周りに恵まれてたんだなぁ。



……彼氏いないけど。






新しい場所に行けば、私のこと好きだって言ってくれる素敵な彼氏ができたりするのかなぁ？








安易にそんなことを考えていた私に、驚くべき現実が迫ってきていることなど、





この時は知る由もなかった。