-獄蝶-

-7



「葵ぃ・・・会いたいよぉ…」

・・・聞き間違えなんかじゃない。
礼華の声だ。

…礼華…




体が勝手に動いたんだ。

俺は、その行動を後悔することになる。

――ギューッ…
我慢できなかった。
俺を呼ぶ愛しい声が、たまらなかった。

・・・後ろから抱きついてしまった―…。




自分で、自分の努力を無駄にしたんだ…
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