-獄蝶-
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家に帰っても、兄貴しかいなくて特にやることない。
待ち合わせまで2時間。
ゆっくり支度が出来る。
そして、雨に言われたとおりの場所へやってくると、
居酒屋だった。
・・・またハメられた…。
雨は、アタシの大親友で葵と別れてからというもの、
何度か合コンとやらを開いてくれた。
「あぁ~礼華ぁ~!おそーい!!!」
・・・いや、まだ待ち合わせまで時間あるんだけど。
と、周りを見回すと男3の女3の合コンだった。
「…ハァ。マジ勘弁」
未成年だけど、たくさん飲んだ。
「礼華ちゃんって言ったっけ?君、合コン苦手?」
と、いきなり話しかけられても困るけど一応。
「はい。」
と答えた。
「やっぱり~?俺も無理なんだ。一緒に抜けない?」
確かに、苦手そうだけどヤンキーだ。
いつもだったら断ってたけど、
お酒飲みすぎたからか、今日は断れなかった。
ゲーセンで話したり、プリクラとったりした。
彼は翼というらしい。
話は思ったより合うし、楽しい。
流れ的に、寝る感じになった。
アタシは、普通にその気だった。