-獄蝶-

-5



家に帰っても、兄貴しかいなくて特にやることない。

待ち合わせまで2時間。
ゆっくり支度が出来る。
そして、雨に言われたとおりの場所へやってくると、

居酒屋だった。

・・・またハメられた…。

雨は、アタシの大親友で葵と別れてからというもの、
何度か合コンとやらを開いてくれた。

「あぁ~礼華ぁ~!おそーい!!!」
・・・いや、まだ待ち合わせまで時間あるんだけど。

と、周りを見回すと男3の女3の合コンだった。

「…ハァ。マジ勘弁」

未成年だけど、たくさん飲んだ。

「礼華ちゃんって言ったっけ?君、合コン苦手?」

と、いきなり話しかけられても困るけど一応。

「はい。」
と答えた。

「やっぱり~?俺も無理なんだ。一緒に抜けない?」

確かに、苦手そうだけどヤンキーだ。

いつもだったら断ってたけど、
お酒飲みすぎたからか、今日は断れなかった。

ゲーセンで話したり、プリクラとったりした。

彼は翼というらしい。
話は思ったより合うし、楽しい。
流れ的に、寝る感じになった。
アタシは、普通にその気だった。




< 21 / 43 >

この作品をシェア

pagetop