ピュアハート
出口に向かうユリカは、リュウさんに軽く会釈すると図書館を後にした。一人残った私は、声を掛けようとリュウさんに近づいた。
「…友達、帰っちゃったんだね。」
「はい。この後、用事があったみたいで。」
「そうなんだ。…俺、腹減ってるんだけど、マコちゃんは?」
「はい、私も。」
「じゃ、何か食べに行こう。」
私たちは図書館を出た。
「この近くに美味いラーメン屋があるんだけど、行く?焼きプリンもあってね、これがまた絶品なんだ。」
「へー。」
ラーメンにプリンなんて…変なの。でもプリン食べたい。
と、思いながら店に入った。