ピュアハート
何て考えてたら、何だか生温かいものが流れ落ちた。
「は…鼻血!?」
「え…?あらら、ティッシュティッシュ…。」
慌ててリュウさんがティッシュを出してくれた。
「…あの、ずびばぜん…。」
あー、穴があったら入りたい…。
「大丈夫?暑さにやられちゃったかな。上向くと喉に入っちゃうから、下向いて鼻つまんで。しばらく、あそこのベンチで休もう。」
そう言うと、下を向いた私の手を握り、ベンチまで引っ張ってくれた。