ピュアハート
帰りのバスの中では一番後ろの席に座って、学校の話やクラブの話をしたり、リュウさんの友達の話を聞いたりした。
プールの疲れもあっていつの間にかウトウトし始めて、ハッと気が付くとリュウさんにもたれて寝てしまっていた。
「やだ、いつの間にか寝ちゃった。ごめんなさい、リュウさ…。」
言いかけて、隣のリュウさんを見ると、スースーと寝息が聞こえる。
こんな時しかリュウさんを間近で見ることはないな…。
なんて思いながら、繁々と見つめていた。