ピュアハート
「ごめん!!間違ってたんだね?何回もかけて悪かった。」
「いえ、間違いが分かってよかったです。それじゃ、私はこれで…。」
と、その場を離れようとした。
「あ、ちょっと。改めてお詫びさせてもらえる?とりあえず今はこれで…。」
と、言いながら自販機でオレンジジュースを買って渡してきた。
「え、…や…でも。」
「いいから、いいから。俺の気が収まらないから。じゃあ、また君の番号にかけて連絡するから。着拒しないでね。それじゃ。」
と、彼は行ってしまった。
「お詫び…て言われてもなあ…。」
と、ベッドに寝転びながらジュースを眺めた。
本当にまたかかってくるんだろうか…。
そんな事を考えながら目を閉じた。