ピュアハート


リュウが風呂に入った時、部屋に忍び込んでケータイで彼女に電話をかけた。

女っ気のないリュウのケータイには、女の子の名前なんて一人しかなくて、すぐにわかった。

女は全く疑うことなく、会うことを約束した。

会ってみるとすごい純情な子で、すぐに真っ赤になる。

ちょっとからかってやろうと、肩を抱いたり、手を握ったりしたら、案の定思った通り。

耳まで赤くなって、話ができないぐらいしどろもどろで。

でも、そんな純情な子は俺も初めてでかわいいと思った。

帰りには家の前まで送って、思わずホッペにチュッてしてしまった。





< 77 / 103 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop