ピュアハート
「うわ~ん!!あ、あんたなんかどっか行っちゃえー!しばらく顔なんか見せるな――!!ああ~ん…。」
私の大声にびっくりしたセイヤさんは、慌てて部屋から出て行った。
騙された腹立たしさと情けなさ、リュウさんじゃなかった安心感、色んな感情が混ざり合って床に突っ伏したまま、しばらくオイオイと泣き続けた。
そんな私にリュウさんは「一杯泣いていいから…。」と言って、背中をさすりながらずっと傍にいてくれた。