ピュアハート
そして、きょうはリュウさんと紅葉狩りに来てるんだ。赤、黄色、オレンジ…色んな色が折り重なってとっても綺麗。
「ねえ、リュウさん。
秋…て物悲しいイメージが強かったけど、葉っぱを落とす前はこんなに鮮やかで綺麗なんだね。
改めて、感動しちゃった。」
「そうだね。
人が手を加える事のできない自然の領域だよね。
だからこそ、こんなに綺麗で感動するんだよ。」
リュウさんと同じ思いでいたことが、ただただ嬉しかった。
夕方になると、昼間とはまた違った雰囲気で幻想的な景色を堪能した。
ライトアップされているせいで街灯がなくても薄明るい。
歩きながらセイヤさんの事をちゃんと伝えようと、口を開いた。