ピュアハート
次の日の部活はいつになくハードで、蒸し暑さも加わり、ヘトヘトになってしまった。しかも顧問の話が長い…。
1時の約束だったのに遅れるじゃん!早く終われ!!
「ありがとうございました!!」
挨拶もそこそこに猛ダッシュで体育館を後にする私に唖然とするクラブの仲間たち。そんな事に構ってられず、慌てて着替えると、必死になって自転車をこいだ。途中、信号で止まるのももどかしい。時計を見ると、
1時過ぎてるう――!!
コンビニが見えてきた。彼は待っててくれるだろうか?
ガラス越しに覗くと…いた。本を読んでる。
自転車を置いて、彼の側までガラス越しにゆっくりと息を整えながら近付いた。
ふと顔を上げた彼は私を見てにっこり微笑んで出てきた。でも、顔を見た途端、驚きの表情に変わった。