純恋
―――キーンコーンカーンコーン

『あっ!もうこんな時間だ。』
時計を見ると5時だった。
やばい!最近5時頃にはもう外が暗いんだった。早くしなきゃ。
急いで靴箱に行くとやっぱり外わもう真っ暗だった。
ど、どうしよう…1人で帰るの怖いよぉ~。だけどもう学校にわ誰も残ってないだろうな。
そう思いながら帰ろうとしたその時、
『怖いのか?』
後から誰かが話し掛けてきた。
だ、誰?心の中で問い掛けてみた。
『俺、安藤亮生だけど…知ってる?』
まるで声が聞こえたかのように言われた。ついつい感心してしまう。
それより…どこかで聞いた事があるような…気がする。
『あぁっ!同じクラスの安藤君?』
『うん。知っててくれたんだな。』
『だって安藤君の席、私の前だもん。』
ついさっきまで忘れてたけど…。
それに安藤亮生って名前が格好いいんだもん。
…あれ?それより私より遅い人いたなんてちょっぴり不思議だな。
『こんな時間までいてどうしたの?』
ついつい聞いてしまう。
『樹里を待ってたんだ。』

―――ドキッ

胸の鼓動が速くなったのが分かる。
えっ!?今なんて言ったの?
頭の中が混乱する。
『なんてな《笑。嘘だよ。』
びっくりしたぁ!
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