傷だらけのラブレター
直也は明るくて憎めない、人気者。
学年やクラスを問わず、たくさんの知り合いがいる。
そんな人気者の直也が誰かと付き合えば、すぐに噂になるのはわかりきってる。
…多分、美嘉の言ってることは確かなんだろうな。
「…大丈夫?」
美嘉が、メロンパンにかじりつきながらも、心配そうに私の顔を覗いてくる。
美嘉の瞳は複雑に揺れていて、言ってしまったことを後悔してるみたい。
…別に、美嘉は悪くないんだけどな。