傷だらけのラブレター



一応、ってなんだよ。
一応って。



自分が言ったんだけど、あとから限りなく後悔する俺。



だって、ラブレターを適当に読んだみたいじゃん。



こんな俺でも、人の気持ちがこもったものはちゃんと読む。



…破いたのは、まぁ、予想外ってことで。




「本当ですか!?

よかった~。」




微妙な返事なのにも関わらず、花が咲いたみたいに笑顔を見せる彼女。



そんな彼女を、まじまじと見つめてしまった。




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