傷だらけのラブレター
05:届くことないラブレター
いつ死ぬのかわからない、そんな確信のない未来に。
恋人という名で、あなたを縛り付けてしまう気がしたの。
「おー、君が愛未ちゃん?」
『……。』
「かわいいねぇ♪」
美嘉に期待をした私が、間違いだったのかもしれない。
妙に馴れ馴れしく、肩を引き寄せてくる腕を振り払いながら、私は露骨に嫌な顔を見せていた。
「いや~昔から可愛いな、って思ってたんだけどさ。
近くで見ると、やばいね!」
『…どうも。』