傷だらけのラブレター
「もう~!愛未はもっと自分に自信を持った方がいいと思うよ?」
『えへへ…。』
強気にビシッとこちらを指差す美嘉に対して、下手な作り笑いを見せてみた。
――自信なんか、いらない。
どうせ、私は直也を幸せにすることは、できないんだから。
そんな自信、いらないの。
『…そういえば、美嘉は数学の宿題やった?』
「あ゛!」
さりげなく、話題を逸らす私。
その顔からすると、多分美嘉は、宿題をやっていないんだ。