傷だらけのラブレター
…それでも。
直也が私のことを考えて、行動してくれた。
その事実が、私にとっては十分すぎるぐらい、幸せでならなかったの。
『う、ううんっ
全然、迷惑じゃない!』
「……。」
緊張して、声が震える。
直也が冷たい目をしてたのが怖かったけど、この気持ちはすぐに伝えたいと思った。
今の私に表せる、精一杯の感謝の気持ち。
『…だから、ありがとう!』
これを聞いて、直也は何を思ったのかな?
特に何も思わず、冷めた気持ちで私を嘲笑ってる?
それとも、少しは温かい気分になったのかな。