傷だらけのラブレター




この時の私は発作にあったことよりも、直也のことを心配していた気がする。




あの後、誕生日パーティーはどうなったの、とか。


直也に迷惑かけちゃったかな、とか。




発作よりも、病名よりも、何より自分自身の気持ちが大切だった。





――…だけど、今はそんなこと言っていられない。




『……。』




そりゃ、私の病気は軽いもので、簡単に死んだりしないし、制限を守れば発作も起きない。




それでも、




発作が起きる確率も、死ぬ確率も0とは言い切れないの。




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