傷だらけのラブレター

偶然すぎるイタズラ





“あの時、気持ちを伝えとけばよかった”



…今さら後悔したって、遅いの。




こんな形であなたに伝えることになるのなら、もっと早く、もっと素直になればよかった。




もう、この恋は手遅れだったんだ。






『……。』




一瞬で呼吸が止まる。



思考が、頭が、体が、全部全部作動しなくなって。




体から全て抜けたように、つま先まで真っ白になっていった。





――…なんで。



なんで、あなたがここにいるの?




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