傷だらけのラブレター
「いや…、俺たちの家の近くに、小さい時からの行き着けの医者あるし…
風邪ごときで、こんな大きい病院、普通使わないだろ?」
『そっ、それは…っ!』
やはりと言った感じに確信をつく直也と、極限までパニックになる私。
いい言い訳を探そうと頭の中を探し回るけど、こういう時に限って何も出てこなくって。
私の頭は壊れる寸前だった。
「……愛未。」
――…それは、突然のことだった。
『……っ、直也!?』