傷だらけのラブレター



必死に首を横に、ブンブンと振る私。




今にも零れ落ちてしまいそうな気持ちを、まるで一生懸命すくいあげるように。


私はひたすら、何回も首を振っていた。




…そんな私の気持ち、直也がわかるわけもない。






「愛未、病気なんでしょ?」






ビビっと電流が走ったように、頭を掻き立てるその言葉。



私は一瞬にして首を停止し、大きく目を見開く。





――…ついに、バレてしまった。



直也が、私の最大の秘密を知っちゃった。





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