傷だらけのラブレター



――…あの日から、確実にいい方向へと動いた私たちの関係。



あの日、直也が待ち伏せしてなかったら、今の私たちはきっといない。




「…あのさ。」





優しさは、優しさで人と人とを結び。


愛は人を大きく変える。




言葉ではない感情を、あの日分かち合った私たちは、前よりももっと。



一歩踏み出せるような、一緒にいて心地よい関係になっていた。





「愛未に聞きたいことがあるんだけど。」




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