傷だらけのラブレター



『な、なんで!?』




だって、意味わかんない。



とてもじゃないけど、浅野目くんは良い人だと思えないし、

なにより、直也は浅野目くんと接点はないはず。




それなのに、何を根拠に、直也は浅野目くんをよく思っているのだろうか。





「うーん…

それは教えらんない!」




冗談のように笑い飛ばす直也は、また先を歩き出す。



その仕草から、直也は絶対教えないつもりなんだと、判断した。




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