傷だらけのラブレター





「――愛未ちゃんって、病気なの?」

『……は?』



一瞬の沈黙のあと、小さく声を漏らす俺。



奴の声が、頭にエコーのように響いてる。





『…なんで、そう思う?』




冷静を装っていたけど、内心は焦りでいっぱいだった。





“アミチャンテ、ビョウキナノ…?”





愛未が、病気…?





「いや、別にー。


体育とか休んでるから、体弱いのかなと思っただけ。」




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