傷だらけのラブレター
突然、的を得てること言われて、言葉を失ったように赤面する私。
お医者さんは“全てお見通し”とでもいうように、朗らかに笑う。
…私って、そんなにわかりやすいのだろうか。
「…でも、ま。
手術は受けた方がいいと思うよ。」
『……。』
「手術をやらなかったあまりに、手遅れになる場合もあるんだから。」
そう言ってお医者さんが見せた表情は、悲しい色。
突然、遠くを見るように窓の遠くを見つめる。