傷だらけのラブレター
『…ごめん。直也。』
「……。」
『希望が見えない話なんて、したくないもんね!』
今の私は、完璧なから笑い。
…だって私、忘れてた。
死ぬことは、私に関わらず、みんな怖いことで。
誰だって、こんな悲しい話、したくない。
それは直也も同じなんだってこと、常に頭のなかに入れとかなきゃ。
「…違うよ。」
――…それは、思いがけない言葉だった。
直也は、私の想像をいつも超えてくれる。