傷だらけのラブレター
「希望がないから、その話をしたくないわけじゃない。」
『……。』
「俺たちはまだ、生きてるから。
…希望があるから、したくないんだ。」
ちょっぴりクサくて、だけど真っ直ぐなその言葉に、なんだか泣きそうになる。
きっと、私はそういう答えを望んでいたのかもしれない。
同情するわけでもなく、スラリと心理テストに答えてくれるわけでもない。
私にない答えを、直也に見つけてもらおうとしていたんだ。