傷だらけのラブレター
「明日、死ぬかもしれないし、
もしかしたら今日、いなくなってしまうかもしれない。」
『……。』
「でもそうじゃなくて、10年後の可能性だってあるし、
もしかしたら、100年後の可能性だってある。」
なんとなく、直也の話を聞いてると、穏やかな気持ちになる。
希望を、与えてもらってる気分になるから。
「俺だって、いつ死ぬかわからないもんな!」
『ぷっ!』
思わず、吹いてしまった。
だって直也ったら、自分から「死ぬなんて言うな」とか言っておいて…
何言ってんだ。