傷だらけのラブレター
“必ず、戻ってくるから”
一筋見えた、希望の光。
だけどそれは、まだまだ遠く、先が見えない。
直也の本心なのか、優しさなのか。
私に対する励ましなのか、それさえもわからないの。
『…ありがとう。』
私は、それしか言うことができなかった。
言えなかったの。
今の私には『待ってる』なんて、言う資格ない。
――…直也が戻ってきた時。
私が生きてる保証なんて、どこにもないから。
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