傷だらけのラブレター



「…またな!」


『……っ』




とり作ったような彼の笑顔が、胸に染みて。



彼がどんな気持ちで『またな!』と言ったのか、想像できなくて。




私は一言も返さずに、また歩き出したのだった。




















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