傷だらけのラブレター




「あ、これ?バレンタインだから、女の子からもらったの。」


『……。』


「だから俺、墓にチョコをお供えしようと思って♪」


『……。』




普通、自分がもらったチョコを、墓にお供えするか…?



いまいちよくわからない浅野目の考えに、俺は首を傾げる。



そんななか浅野目は、そんな俺を特に気にする様子もなく、呑気に鼻歌なんかを歌っていた。




「見てみて!

俺、こっちの世界でこんなにモテるんだぜ♪」




…しかもなんか、墓に話しかけてるし。



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