傷だらけのラブレター
なんていうか、浅野目は不思議な奴だ。
他の人とは少しズレた考え方を持ってるし、やることもズレてる。
それに……。
なにかを心の奥に持ってそうな、雰囲気。
ジッと見つめても、何を考えてるか読み取れない瞳。
それはどこか、愛未と似ている気がした。
「……なぁ。」
浅野目と、想像上の愛未の顔を見比べていたら、ふと浅野目に声をかけられる。
見てたことを知られたくなくて、慌てて逸らした視線。