傷だらけのラブレター
結局、運命は残酷だった。
変えることなんて、できなかった。
私は直也がただ純粋に好きで。
普通の子と同じように、普通の恋愛をして。
普通に、明るい未来を目指してただけなのに。
ただ、直也と両想いになれれば、それでよかったのに。
――…私は、普通の恋愛をしちゃいけないの?
なんで、“病気”というものは、こんなにも私を邪魔するの?
私が普通の子じゃなくて、“病気の子”だから?
病気である私と、普通の子たちの差は、あまりにも大きすぎた。