傷だらけのラブレター




結局、運命は残酷だった。

変えることなんて、できなかった。





私は直也がただ純粋に好きで。


普通の子と同じように、普通の恋愛をして。




普通に、明るい未来を目指してただけなのに。



ただ、直也と両想いになれれば、それでよかったのに。






――…私は、普通の恋愛をしちゃいけないの?



なんで、“病気”というものは、こんなにも私を邪魔するの?



私が普通の子じゃなくて、“病気の子”だから?




病気である私と、普通の子たちの差は、あまりにも大きすぎた。




< 342 / 459 >

この作品をシェア

pagetop