傷だらけのラブレター



やっぱり、直也が大好きだった。



このまま終わるなんて、無理だった。




…死にたく、ない。



死ぬなんて、嫌だ。




――…まだ、生きていたいの。





『ごめん、ごめんね…っ』





直也の温もりを感じながら、必死に言葉を紡ぐ。




来てくれて、ありがとう。


優しくしてくれて、ありがとう。


希望をくれて、ありがとう。




やっぱり私の光は、直也だったよ。




< 358 / 459 >

この作品をシェア

pagetop