傷だらけのラブレター




まだ、諦めたくない。


まだ、可能性は0じゃないから。




まだ私は、生きている。




『…ありがとう。』


「……。」





そう言った瞬間、優しい顔をした直也と目が合う。



そんな直也につられて私も微笑み、私は小さく目を瞑った。





『……。』




恋人とか、まだ付き合ってないとか、そんなの関係なくて。



想いあって、私たちは今生きている。



その事実が、今までにないってぐらい嬉しい。




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