傷だらけのラブレター
自分が考え始めたくせに、“死”という単語を聞いて、胸が苦しくなってくる俺。
そんなこと考えなきゃよかったと、今更後悔しても遅い。
俺の頭には、嫌でもあの時の映像が流れ出していた。
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「ねぇ、圭。」
俺が、中学一年生の時。
…まだ、姉ちゃんが生きていた頃。
姉ちゃんが病室で、意味あり気に話しかけてきた。
「あの女の子、知ってる?」