傷だらけのラブレター



「手術は、誰しもできるわけじゃない。」


『……。』


「私は…、手術をするには、病気の発見が遅すぎた。」




不確かなものが、確かなものに変わった瞬間だった。



目の前にあるのは、救いようがなくなった悲壮感。




『なんだよ…。』




なんだよ、それ。



そんなんじゃ、全く意味ないじゃん。


姉ちゃんが治らないんじゃ、意味ないじゃん。




このまま姉ちゃんは、死ぬしかないのか…?




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