傷だらけのラブレター



どうせ嘘をつくなら、バレない嘘をついてほしい。



その方が。何も知らない方が、幸せだから。



…その分、嘘を知ってしまった時の気持ちは、計りしれないものだけど。




「…うん。がんばれ。」




嘘を日常にしてしまった私は、嘘をつくのまで上手くなってしまった。




今だって、ホラ、笑ってる。


本当は泣きたくて仕方ないのに、満面の笑みを見せてるの。




「…なぁ。愛未ちゃん。」





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