傷だらけのラブレター




「いつだって、人の役にたつ人間になりなさい。」


『……。』


「まだ、希望がある人がいるんだから…。」





それが、姉ちゃんから聞いた最後の言葉だった。



まるで、俺にその言葉を伝えるのを待っていたように。




まだ余命前だというのに、姉ちゃんは突然の発作に苦しみ、



天国へ旅立っていった。








――――――――…
―――――――…
――――――…






< 381 / 459 >

この作品をシェア

pagetop