傷だらけのラブレター



全てが、重なった。




愛未に絡んだり、愛未について妙に詳しかったり。


全ては、お姉さんに向けられたものだったのだと。





浅野目のあの優しさや深い悲しみは、お姉さんへの想いからだったんだ。





『……。』





ふと視線を横にやると、穴一つない綺麗な浅野目の耳たぶが揺れていて。



また一つ、浅野目の瞳からは涙が零れ落ちたのだった。

























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