傷だらけのラブレター
「愛未ちゃん…。目が覚めたかい?」
力を抜いた瞬間、タイミングを見張らったように入ってきたのは、白衣をきたお医者さん。
お医者さんはこころなしか、いつもより穏やかな顔つきをしてるような気がする。
「気分はどうかい?悪くない?」
『大丈夫です!』
勢いよく、普段はやらないピースなんかを作って、お医者さんに微笑む私。
そんな私につられたように、お医者さんも微笑んでくれる。
そんな空間が、なんだか新鮮なもののように感じた。