傷だらけのラブレター



『…っ…先生…!

今から、直也に会いに行っちゃダメですか?』


「それはちょっと…。」


『どうしても、直也と話したいんです!』




必死に頭を下げる私に対して、お医者さんは許すわけもなく首を横に振り続ける。





……やだ。


明日じゃ、我慢できない。



今すぐ、話したいのに。


明日じゃ、遅いかもしれないのに。




時間は、待ってくれないのに。





『…じゃあ、携帯で話してきます。』




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