傷だらけのラブレター



だからこそ、こうやって電話で話すと、直接感じることができる。




当たり前が、これからも続くのだと。


手術が、成功したのだと。


私は、生きてるんだって。




そのことが、改めて嬉しく感じるの。




『……直也。』




思わず、声に出していた。



今じゃなきゃダメなような気がして、押さえきれなくなった胸の内。



直也への、想い。





『私、好きだよ。』




やっと、伝えられるようになったんだね。




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