傷だらけのラブレター



――…今のは、ナニ?



鈍い音にブレーキの音。
響くクラクション。



突然のことに、頭が理解できていない。




『……っ…直也!?』




必死に携帯を握りしめて叫んだけど、もう手遅れだった。





――…プツン




グシャリという音とともに、通話が切れる音がして。



途切れられた直也との通話は、私の頭を真っ白にする。





『……。』




一体なにが起きてるの?



これは夢?それとも幻想?




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