傷だらけのラブレター
「ありがとうございます!」
天然、なのかな?
私の手をギュッと掴んで、それをブンブン上下に振り回す彼女を見て、そんなことを思う。
彼女の笑顔は本当にお花みたいで、偽りがなさそう。
嘘つきな私とは、正反対。
「あ、そうだ!
メアドを教えていただけませんか?」
『へっ、私?』
いきなりの誘いに、わからないがままに言葉を発する私。
そんな私に、彼女は微笑みながら、大きく頷く。
メニュー