危険No.1俺様王子とド天然姫
「やるから見ろよ?」
「う、うん」
そう言うと黒峰僚は
手際良く紙束をカチカチと
止めだした。
「ほらっ、綺麗だろ?
俺みてーにやればいいんじゃね」
「黒峰僚すごいね」
私は、まじで感激して
黒峰僚を見ていた。
「あのさぁ、その黒峰僚
ってのやめてくんね?」
「えっなんで?」
黒峰僚は飽きた顔で
私を見て答えた。
「彼女にフルネームで
呼ばれるなんて嫌じゃん?」
「…そう、かな」