危険No.1俺様王子とド天然姫




「悪い、ちょっと電話してい?」



「いいよぉ」



僚は制服のポケットから
黒いケータイをだし
誰かに電話を掛けた。



「あっ、ゆーま?
学校にあれ持って来てくんね
帰る手段が、それしかねぇんだよ」



『誰もいねぇだろうな』



相手のゆーまという人の声が
少しだけ漏れた。



僚は私をちらっとみて
「俺の女だけ」



ドキンッ



うわっ、そんな事言われると
ときめいちゃう!!!



『僚の女ぁ??
珍しいじゃん
まあ、待ってろ』



「サンキュー」



そう言って、電話を切った。

きっと今、顔真っ赤だぁ…
見られたくないよ!!



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