危険No.1俺様王子とド天然姫
私が振り向くと、私の腕を
掴んでいる会長が見えた。
「…なに」
「なんで、俺が話したのに
帰ろうとするわけ?
普通、見惚れるんじゃねーの」
何、こいつ。
やっぱただの俺様男じゃん…
「私は、あなたみたいな
顔だけイケメンで俺様男
なんて、好みじゃないの!」
「ふーん……
めずらしなお前」
めずらしいって……
ただ皆が変なだけじゃん。
「じゃっ!」
私は、そう言って
体育館を出ようとした。